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 | 2019.07.02

高性能住宅でも寒くなる家がある?

最近は家の性能が
どんどん上がってきている
傾向が見られます。

国もそういう風に
指導してますので
住宅業界もだんだんと
そちらの方に向かって
いってるんじゃないかなと
私も感じます。

さて家の絵を描きました。

PとKって分かりますか?
サッカーではありません(笑)

私が勝手に描いたんですが、
Pはパッシブ住宅、
Kは高性能住宅とします。

世の中には
色んな家があります。

パッシブ住宅というのもあれば
高性能住宅や低燃費住宅、
エコ住宅というのもあります。

低燃費住宅とかエコ住宅など
その会社が付けたネーミング
だったりするので、私も正直
詳しくはわかりません。

とりあえず
パッシブ住宅と高性能住宅に
ついて勘違いしている人が多いと
思いますので解説をします。

パッシブ住宅というのは
太陽エネルギー、つまり
自然のエネルギーですね。

無料のエネルギーを使って
家を暖めてあげて、
なるべく電気を使わない
というものを推奨してる住宅です。

例えば冬の太陽を考えます。

なるべく太陽の陽を
窓を通して家の中に入れます。
断熱や気密を良くした家の中で
家の中を暖めてあげて、
保温というか熱を逃がさない。
これをパッシブ住宅と言います。

太陽に素直な設計と
よく言われますよね。

そのためには当然、
太陽に向けて家の向きを考えたり、
窓の位置を太陽に合わせて
変えていく。

建てる場所によって
設計を全て変えていくというのが
パッシブ住宅の基本的な考えです。

では高性能住宅。
この高性能住宅もパッシブ住宅と
同じように断熱と気密良くします。

ただ太陽エネルギーを使って
家の中を暖めてランニングコストを
抑えるというよりも、空調機などを付けて
暖めて、その熱を逃さないという考え方が
私は多いと思っています。

パッシブ住宅の場合は
地域や建てる場所によって
太陽の位置も違いますから、
それによって設計をする事が
求められます。

そもそも高性能住宅の場合は
そういうことはあまり考えずに、
断熱気密を良くして
あくまでも空調機を使うという
考え方でできています。

最終的には
住んでいる方の体感温度は
変わらないかもしれませんが、
アプローチは全く違います。

あえて高性能住宅の
何が問題かと言うと、
空調機などの機械は
必ず壊れますよね。

なのでメンテナンスコスト
という問題がまず考えられます。

日本はエネルギーのない国ですし、
年率2%ぐらい電力量や
エネルギーコストが上がっているようです。

そうなるとエネルギーコストが
どんどん上がっていった時に
機械を使っていますから、
どうするの?という話になります。

その時は太陽光を付ければ
それで補えるんじゃないか?
という考え方もありますが、
当然太陽光も一生そのまま
もつものではありません。

またその交換費用もかかります。

また地震などに対して
太陽光を乗せた頭(屋根)が
重いというのは
不利になる事もあります。

なので
パッシブ住宅と高性能住宅というのは
全くアプローチが違うという事を
覚えておいていただければと思います。