facebook
instagram
youtube
ホーム > ブログ > YouTube > ①樹脂窓のガスは10年で抜けてしまうのか?②評価証明書と現場の施工が違う事があった
YouTube
 | 2022.06.08

①樹脂窓のガスは10年で抜けてしまうのか?②評価証明書と現場の施工が違う事があった

今回は質問コーナーです。
まずは最初の動画です。

▼①なぜ大手ハウスメーカーは樹脂窓を採用しないのか? ②APW330を使えば十分か?
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/shitsumon_jyushimado_apw330/

建築中の工務店では標準が
APW330(樹脂スペーサー)ですが、
ガスは数年で抜けていくため
費用対効果の面からガス無し(ドライエアー)を
仕様にしていますと。
ご意見くださいとのことですね。

スペーサーというのは、
窓ガラスの間にあるもので、
空気が抜けないような
パッキンのことを言います。

このパッキンには、
アルミ製と樹脂製が
あります。

当然、樹脂製の方が良くて、
金額的にもそんなに違いは
ありません。

どうせ使うなら、
私は樹脂スペーサーの方が
良いと思います。

そしてこの中には
ガスや空気が入っていて、
アルゴンやクリプトン、
ドライエアーなどがあります。

1番良いのはクリプトン、
次がアルゴン、ドライエアーと
続きます。

当社はトリプルでもペアでも
アルゴンガスを使っていますが、
なぜクリプトンではないかと言うと、
値段が高いのとそこまでは
いらないと思うからです。

クリプトンとアルゴンで
すごい差が出るわけでもないので、
アルゴンでいいだろうと。

そしてコメントにあった
ガスが抜ける件ですが、
正直、そんなことはないです。

メーカーさんの許可を
得ていないので詳細は
言えませんが、きちんとした
データがありますからね。

仮に抜けたとしても、
ドライエアーと同じという
わけではありません。

おそらくですが、
これはポジショントーク
だろうと思います。

自分がやっていることを
正論化するために、
一部の都合の良い情報だけを
持ってきて言っているのでしょう。

商売はそういうものですからね。

私だっておそらく、
ポジショントークはしています。

高気密・高断熱がいいとか、
エアコン1台で冷えますとか、
人から見れば
ポジショントークですよね。

ただ私は、自分がやってみて
本当にいいと思ったことは
言うけど自分がやっていない
ことに対してそれを良いとか
正当化することはしません。

私よりも経験のある工務店さんや
品定めできる方から聞いた情報で、
その方が実際に使ってみて
こうなっている、という話なら
私も自信を持って言えます。

しかし信用できる人からも
聞いていないし、自分でも
やっていないし、ただ人から
聞いたポジショントークで
やってしまうのは、
危険性が高いと思います。

では次です。

▼断熱等級4(最高等級)は完全な時代遅れ
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/dannetsu_tokyu4_jidaiokure/

断熱等級4は、
2021年4月から最低限
ここまで守りましょうという
等級になったので、
もう最高等級とは言えません。

この動画にコメントを
いただきました。

断熱等級4という
証明書を発行してもらったけど、
もらった書類をよくよく見たら、
使っている物が違うことに
気付いたというお話ですね。

どれくらい深刻なことか
把握できないので、
アドバイスがほしい、という
コメントです。

まず私はあくまでも
第三者で当事者ではありませんし、
弁護士でもありません。

私が言ったことが
正しいわけではないことを
ご承知おきください。

さてなぜこういうことを
やったのかを申請者の方に
確認してもおかしくないです。

設計士さん(申請者)は
住宅会社さんからこういうのを
使っているからこれで申請してと
言われたのかもしれません。

それを本当に使っているか
どうかはわからなかったという
事実が発覚すれば、申請した
設計士さんに責任はないですね。

設計士の方が現場に行って
全てチェックする義務があるか
どうかはわかりません。

長期優良住宅や
第三者の性能評価証明書、
BELSなどいろいろありますが、
これらは全て卓上の理論です。

こういう物を使っていますという
書類を住宅会社さんなり申請した方が
出して、それに対して断熱等級4に
なっていると言っているだけで、
審査機関には悪気はありません。

そもそもこんな申請方法で
税金が免除できると言っている
国の制度がおかしいと思います。

現場で使っている断熱材を
確認したり、窓の出荷証明を
出したりするのであれば
わかりますが、書類上だけで
進んでいくのがおかしいです。

今回のケースは、
設計士さんの方が勝手に
やったとは考えづらくて、
工務店さんが資料を出して
設計士さんに申請させたのか
どうかというところが
怪しい感じがします。

仮に申請した物と
実際に施工した物が違うなら、
断熱等級4にならないでしょう。

でもそれはコメントを
くださった方の責任では
ありません。

最終的には工務店さんに
請求することになるでしょう。

今回のケースは
気づくことができましたが、
気付かないでやっている
家もあると思います。

仮にきちんとしていても、
正しい施工をしなければ
長期優良住宅や断熱等級4の
性能を発揮しないのも事実です。

お墨付きをもらうと
安心するというのは
わかりますが、それが取れると
良いというわけでも
ありません。

この辺りは
気を付けていただければと
思います。