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ホーム > ブログ > プロが語る家づくり > Vol.7 共働き夫婦の時短を考える
プロが語る家づくり
 | 2019.07.25

Vol.7 共働き夫婦の時短を考える

小暮:
あとね、先生が良く最近おっしゃられている事で、私もこれからやらなきゃいけないって思うのが、共働き夫婦の家事の時短ですよね。

松尾先生:
時間短縮ね、はい、そうですね。

小暮:
これってこれから家造りのキーワードですよね。ちょっと間取りを弄っただけだと、実際そんな時短にならないんですよ。その点を先生から、家事の時短についてアドバイスをしていただければ。

松尾先生:
2009年ぐらいからヨーロッパに年2回ぐらい行って、現地の住んでいる人の住宅を見せてもらっているのですが、実は最も衝撃だったのが、殆どの国で旦那が5時に仕事終わるのは勿論、奥さんもピッチリ5時に仕事が終わる。それから旦那は子供を迎えに行って、奥さんは食事の材料買いに行って、家で毎日ちゃんとしっかりご飯を食べて。年に1回位は1か月ぐらいの休みがあってバカンスに行く。それが金持ちとかだけじゃなくて、ほぼ全ての家庭で実現出来ているんです。その時にまだまだ日本って途上国だなと思ったんですよね。でも、実際問題嘆いてみても仕方が無くて。勤務時間を短く出来ないんであれば、もう道具で何とかするしか無いと。今、若い世代は賢くて、例えばルンバを買うっていうのが、若い共働きの主婦からするとそれは投資だって言うらしいんですね。

小暮:
ウチのお客さんも最近ルンバって多くて。ルンバの用のコンセントを付ける人が多いんですよね。

松尾先生:
そうですね。やっぱりそれは、時間を金で買うという事なんです。そうしないと、子供が2人居て、共働きってしかも親が近くに居ないとかになったら、もう毎日が戦場みたいな感じになるんですよね。寝る時間を削ってなんとか生活をやりくりしているっていうのが今の日本の実態で。そうなった時に、やっぱりルンバはベタですけど、僕が言うまでも無く売れている訳です。後は僕がよく言うのは、60センチ幅の食洗器。

小暮:
ちょっと大きめですね。

松尾先生:
そうですね。やっぱり45センチ幅だと、一回で回し切れない。本当はヨーロッパ製みたいな、1回で完璧に回せるやつが良いんですけど。それが無理なら60センチ幅のやつなら2万円アップとかですね。最低限でもそこら辺を入れる。もう一つはこれが決定版ですけど、乾太くんっていう、ガスの乾燥機を入れるっていう。このガスの乾燥機を入れる事で入れた皆さんから30分1日家事が減るって言われます。それにダニとかもほぼ完全に死滅出来るんでアトピーの方にもいい。

小暮:
ダニは40分でしたっけ。

松尾先生:
50分ぐらいで5kgはいけますね。

小暮:
5kg一気に乾かしちゃうんですね。ダニも全部殺しちゃってですよね。

松尾先生:
そうです。斜めドラム式の家電メーカーのは100Vのコンセントからしか取れないので3時間ぐらいかかって、ちょっと生乾きみたいな感じになってしまう。梅雨が続いたりする時の非常時だけっていう話になるんですけど。幹太くんなら毎日使えて天日干しよりカラカラになります。

小暮:
やっぱり、洗濯したものをよく2階に持って行って、バルコニーに干すっていうのが一番嫌ですよね。あの導線の長さはね。

松尾先生:
そうですね。また、それが出来ない場合、結局部屋にヒモを吊ってっていう話になるんですけど。どんなにインテリアを綺麗に設計しても、あれやるともう、ほんと台無しになるんで。

小暮:
それで湿気が多すぎちゃって。

松尾先生:
冬はね、あれが加湿になって良いんですけど。夏は完全に、加湿負荷の増大にしかならない。

小暮:
それを考えたらやっぱり全館空調のお家は、家の中の湿度と温度が一定になる。だから室内干ししても洗濯物が臭くなく、乾きやすくなったってお客さんから物凄く聞くので。そういう意味で言うと家の中の温度を一定にする家っていうのは、家事楽の元じゃないかなって思いますね。

松尾先生:
そうですね。後は暖かい家にして、加湿をちゃんとやっているとね、風邪を引いたりインフルエンザになる確率がかなり下がるんですよ。また結構多いのが、腰痛肩こりが楽になったっていうお話。多分寒いと力が入っているのかもしれませんね。

小暮:
そうでしょうね、緊張するんでしょうね。

松尾先生:
後は血行が良くなるとか。

小暮:
本当にそう考えると家ってやっぱり、人間の基本ですよね。

対談第一弾

Vol.1 日本の住宅基準はかなり遅れている
Vol.2 夏は入れない、冬は入れる
Vol.3 出木杉くんが嫌われる
Vol.4 日本の家は「裸にカイロ」
Vol.5 絶対に確認すべき3つの数値
Vol.6 安易な工法やシステムに騙されてはいけない
Vol.7 共働き夫婦の時短を考える
Vol.8 努力しない「ラーメン屋」は淘汰される

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