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ホーム > ブログ > YouTube > 天井断熱の正しい施工方法
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 | 2020.09.10

天井断熱の正しい施工方法

今回は天井断熱の
正しい施工方法について
解説をします。

当社の場合は
屋根断熱なので
天井断熱をやったことは
ないですが、おそらく
天井断熱をされている
住宅会社さんがほとんど
だと思います。

理由は、
天井断熱の方がコストが
安いと言われています。

ただ私は、
天井断熱の方が高いと
思うところもあります。

他の動画で
グラスウールの解説を
しました。

グラスウールを解説します

袋入りのグラスウールと
袋に入っていない
グラスウールを比べると、
袋入りのグラスウールの方が
安いです。

ただ施工の手間や
最終的な施工精度を考えると、
袋入りグラスウールを壁に
入れるのはものすごく大変です。

そういうところを考えたら、
実際はどうなのかな?
という風に思います。

今回は、
天井にグラスウールなどを
入れる天井断熱について
解説します。

天井断熱はその名の通り
天井部分に断熱をする
という施工方法です。

ただ勘違いを
している方がいて、
昔ながらの大工さんとかが
多いです。

天井に袋入りの
グラスウールを載せて
いけばそれで天井断熱に
なると思っている方が
ものすごく多いです。

それではハッキリ言って
断熱性能はないです。

例えば壁に
グラスウールを入れます。

その壁の中に空気が
流れてしまうと断熱性能は
一気に落ちてしまいます。

そのためには、
断熱材を連続させないと
いけません。

床断熱であれば、
下から空気が入って
回らないようにするために
下でちゃんと気密をとる
ことが重要になります。

その上で床と壁と天井の
断熱材が必ず連続していて、
なおかつ気流が発生しない
ようにしないと、いくら
断熱材を入れても効果は
ありません。

袋入りのグラスウールは
断熱材自体が湿気を
含まないようになって
いますが、ただそれと
家の中の気密がちゃんと
してるかどうかは全く
別の話です。

断熱材をただ単に
載せただけで、ほぼほぼ
効いていないかなという
感じがします。

それでも載せないよりは
マシですが。

なので天井断熱を
しっかりやるのであれば、
セルロースファイバーや
グラスウールでも吹き込み
というもので本当に埋めて
いかないと難しいです。

単純に壁の隙間を
埋めればいいと考えますが、
壁には内壁というものが
あって、そこで断熱材が
切れてしまいます。

そういう壁の細い中まで
断熱材を入れる人もいますが、
意外に入れてない人も
多いです。

断熱材が分離されるので、
壁から空気が入って、
換気で抜けていってしまいます。

せっかく温めた空気が
あっても、壁に入って
減ってしまうということです。

なので天井断熱の方が
屋根断熱より簡単だと
思う方も多いと思います。

でも私からすると、
天井断熱の方が正直
難しいかなと思います。

天井断熱であれば
気流止めにならないように
断熱材をきちっとやる。

それから気密は
気密シートを天井に
連続させて貼る。

中の壁があるので
意外にこれが難しいです。

なので会社さんによっては
二重天井にしたりします。

それから電気の配線を
考える必要も出てきます。

屋根断熱なら自由に配線が
できますが、天井断熱は
配線のことまで考えないと
いかなかったりします。

消費者の方はそこまで
気にするのはちょっと
難しいと思いますが、
こういうことは頭の片隅に
置いておいてもらうと
良いと思います。

もしみなさんが
検討している工務店さんの
構造見学会に行ってみると、
ちゃんとした工務店さんは
質問したことにちゃんと
答えてくれます。

そうすればより安心して
任せられるように
なりますからね。

変にこだわり過ぎる
のではなくて、
こういうことも覚えておいて
もらって、工務店さんとの
コミュニケーションで
役立てていただければと
思います。