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ホーム > ブログ > YouTube > ①前の家から何メートル離れていれば日当たりは大丈夫か?②オーバーヒートが怖い?③窓ガラスの熱割れリスクを回避する方法④家づくりの理想と現実
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 | 2023.03.25

①前の家から何メートル離れていれば日当たりは大丈夫か?②オーバーヒートが怖い?③窓ガラスの熱割れリスクを回避する方法④家づくりの理想と現実

今回は質問コーナーです。
まずは最初の動画です。

▼遮熱窓と断熱窓の違いを解説しました
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/syanetsu_dannetsu_mado/

7地域で隣家との距離が
10m以上確保可能な土地ですと。

温暖な地域でも
冬の日射取得を考えて
南側は断熱窓が良いですか?
というご質問です。

南側が10m空いてるということは
前の家が片流れのすごい家を建てなければ
日射はちゃんと1階まで入ります。

前の家が片流れでも普通の高さであれば、
10m空いていれば1階の窓が陰になる
ことはあまりないです。

当社のモデルハウスの
南側の外壁と前の家の外壁の距離が
9mほどですが、1階の窓にちゃんと
日射は当たります。

もしみなさんが土地を選ぶ時に
北道路の土地を買う時には
敷地から80cm〜1mぐらいは
離して家を建てます。

それを想定した時に、
よっぽど前の家がとんでもない家を
建てない限りは1階には日が当たります。

仮にとんでもない家を建てられだとしても、
1階の半分は日が当たって日射が
取れるポイントはあります。

こういうのも北道路を選ぶ方の場合は
ポイントかなと思います。

それから
オーバーヒートを心配されていると
思いますが、確かにオーバーヒートする
可能性はあります。

私は
良いオーバーヒートと
悪いオーバーヒートがあると
思っています。

夏のオーバーヒートは
良くないと思いますが、
冬のオーバーヒートは
調整できるようにすれば
良いと考えています。

もちろん限度はありますが、
寒いよりはやっぱり暖かい方が良いし、
エネルギーコストの問題など考えると
温暖地であったとしても日射をちゃんと
取得するのは大事でしょうね。

もしオーバーヒートが心配なら
断熱窓で窓の大きさを変える
方法もあります。

わざわざ大きい窓をつけて
遮熱にするのも悪くないですが、
この辺は考え方ですね。

では次です。

▼Low-eガラスの間違った使い方
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/low-e_machigai/

Low-E複層ガラスに
内窓を取り付けると
熱割れリスクが高まりますか?
というご質問です。

熱割れとは、窓ガラスが
温度差でバキバキに割れちゃう
現象です。

当社でも何年かに1〜2人の方から
窓ガラスが割れたという
ご連絡をいただきます。

経験したことのある方なら
わかると思いますが、これは
窓枠とガラスの温度差によって
割れてしまいます。

防止方法は何かあるのかというと
率直に言うとなかなかないんですよ

強いて言うと、
冬にすごくガラス面が冷えて
家の中をすごく暖かくして
朝に放射冷却で気温が下がって、
家の中がすごく暖かくて
そこで温度差がすごく発生すると
窓枠とガラスの所でベキベキと
割れてしまいます。

なので極端な話、
外と中の温度差をそんなに
変えないという方法もあります。

あとは強化ガラスにすると
熱割れしにくくなるというのも
あります。

ただ強化ガラスにすると
Low-Eガラスにはできません。

今回のようにLow-E複層ガラスを
外につけて、中にもLow-E複層ガラスを
付けると熱割れリスクが高くなり
実用的ではないのか?というご質問の
答えは正直に言うとわかりません。

条件がまずわからないと
何ともわからないし、
外側の複層ガラスというのが
どのくらいの性能かもわかりません。

答えになっていませんが、
ガラス屋さんとかサッシメーカーさんに
聞いてもらうのが良いでしょう。

一応、メーカーさんも
保証規定を設けています。

2年以内に熱割れを起こした場合は
無償交換、3年以上〜10年以内は
材料は出してくれますが、
交換費はお客さん持ちです。

熱割れは起き得ますし、
絶対には防げないというのは
あるみたいですね。

では次です。

▼2階リビングの注意点
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/2f_living_chui/

コメントをくださった方は
30年近く2階リビングで
暮らしてきたそうです。

当時は嬉しがって
沢山窓を付けられたそうですが、
夏は強烈に暑く、冬は寒いようです。

寒い中、暑い中で
食事をとらなければならず苦痛で、
食事時間以外は1階に退避。
20畳超えのLDKほとんど
使わなかったそうです。

2階リビングは
断熱強化しなければ暮らせないと。

窓から見えるのも隣の家では
カーテンは閉めっぱなしでした、
というコメントです。

確かに2階リビングは
眺めが良さそうだし、
防犯面も良さそうですよね。

日当たりが悪い所でも
2階だったら日当たりが良くなるし、
そういう意味ではメリットは
あります。

ただコメントをくださったように
いろんな問題も抱えています。

こういうのを踏まえた上で、
窓の付け方や設計、空調計画など
やっていくことが必要です。

このように憧れというか、
消費者の方が持たれるイメージは
意外に間違っています。

そこだけ見ていたらマズいよね、
ということが多いです。

例えば屋上庭園のある家。

2階リビングよりさらに上に
庭園があって、空が広がって
とても良いですよね。

ただそれに対する
デメリットもすごくあります。

そもそもデパートなどの屋上庭園は
木造ではありません。
ものすごく防水をしていますし、
加重計算もしっかりやっています。

なるべくコストを安く木造で
屋上庭園を作るというのは
逆にリスクが必ずあるはずです。

それから中庭のある家。

家の真ん中に庭があってそれを囲むと
プライバシーも守られて
良いと思いますよね。

ただこれも建築的に考えると、
6畳間ぐらいの小さい中庭で
建てるとすごく寒い家になるし、
大雨が降った時の排水問題も
あったりします。

屋上庭園でも中庭の家でも、
必ず想定し得るリスクを考えた上で
設計しないといけません。

そうなると一般的にはそういう家は
コストが掛かりますので、
コストを掛けずにやるとなると、
必ずどこかで問題が出ます。

このようなリスクを全く想定しないで
なんとなく設計してしまう人もいます。

あくまでも法律に基づいて
この敷地の中にこういう間取りを
描くことはできますからね。

でも消費者の方が
その図面が良いのかどうか
わからなかったりするし、
プロが書いたから問題ないと
思いますよね。

この辺が難しいところです。

変わった家や
世の中にあまりない家を
建てる場合は注意した方が
良いと思ってください。