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ホーム > ブログ > 動画コンテンツ > ①家の浸水対策とは?②家は経験と勘で建てられる?
動画コンテンツ
 | 2021.09.15

①家の浸水対策とは?②家は経験と勘で建てられる?

今回は質問コーナーです。
まずは最初の動画です。

▼YouTubeの中にもたくさんの嘘がある
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/matsuo-3-vol10/

この動画に対して、
コメントをいただきました。

建築業界において
勘と経験だけではダメだと。

構造計算を取り入れ、
強度面では耐震等級3が
標準と言ってもよい状況に
少しずつ移行していますが、
結露計算・制振あたりは
勘と経験がまかり通っている
気がしますと。

結露計算なしに
水蒸気が入らないから大丈夫、
この地域は夏型結露はあり得ない、
制振機能は耐震等級3なら不要、
などと安易に言ってしまうのは
危うい気がしますと。

建築においては
経験値と実績が第一に
大切だとは思いますが、
住宅業界に求められるのは
被害が出てから学んで
対策をするような
治療型対応ではなく、
被害を予測して未然に防ぐ
予防的対応だと思いますと。

そういう意味において、
動画の中で触れられている
某会社は先鋭的だと思いますと。

某会社というのは、
一条工務店さんのことですね。

確かに災害・浸水対策など
いろんなことやられていて
すごいですよね。

さすがにお金があると
違うなと思います。
実験装置を作ったり
していますからね。

ただ一方で私が思うのは、
水害で家が浮くのはいいけど、
戻った時にちゃんと家が
平らになるのかな?という
疑問もあります。

斜めになったままでは
元に戻すのも大変だし、
その状態で保険金が
降りるのかな?と思います。

もちろん命の危険性という
部分ではすごく大事なので、
こういうことをやるのは
先鋭的ですごいです。

当社もいま、
利根川沿いで浸水の可能性が
高いところに家を作っています。

当社では水に浮く家は
つくれませんから、
思いっきりかさ上げをしています。

1m20cmぐらいの擁壁をやって、
砕石やって、さらに家の1階床は
60cmですから、現状の地盤から
1階床までが1m80cmぐらいです。

恐らくそこまですれば
水は来ないと思います。

あとは高崎市や玉村町でも
浸水の被害の可能性がある地域で
工事をやります。

周りの敷地の高さや敷地条件、
道路がどちら側に勾配がついて
いるかによって水の流れは
変わりますから、そういうのを
見ながら高さを考えるのも
1つの方法です。

あとはコメントの中で
経験と勘だけじゃダメという
ご指摘がありました。

これは私も感じるところが
ありますし、そのような現場を
見る機会が増えました。

その現場は昔ながらの
大工さんがやっている
家づくりです。

全てとは言いませんが、
そういう傾向が多いです。

例えば基礎を見ても
明らかに鉄筋の量が少ないです。

柱見ても今時、
この無垢の柱を使うのかな?
というものもあります。

あとは筋交い工法を
未だにやっているケース。

別に筋交いが悪いわけでは
ありませんが、熊本地震の
検証結果を見ると筋交いは
弱いことがわかっています。

構造計算上、
壁倍率が増えますが、
現実論として熊本地震みたいな
連続した地震が来た時には
筋違いは弱いことが証明されて
しまいました。

また筋交いは断熱欠損を
起こしてしまいます。

そういうのを考えると、
筋交いじゃない方が良いと
思います。

それから発泡ウレタン。

発泡ウレタンを使う場合は、
必ず外に面材パネルを貼ります。

面材パネルを貼らないと、
通気層が潰れるからですね。

通気層が潰れて通気しなくなると、
湿気をコントロールする問題や
夏の暑さの問題、外壁を劣化させる
原因にもなります。

なので基本的には面材パネルを
貼らなくてはいけません。

ただ昔は面材パネルを貼らずに
透湿防水シートを貼って、
そこに発泡ウレタンを直接
吹き付けていました。

これをやってしまうと、
通気層が潰れて通気しにくく
なってしまいます。

あと怖いのが、
透湿防水シートに発泡ウレタンを
吹くと発泡ウレタンの中に入っている
接着剤が透湿防水シートの
防水処理剤を溶かして
防水しなくなるケースもあります。

最近は発泡ウレタンを吹いても
透湿防水シートの防水機能を
失わないシートがあるようですが、
そもそも透湿防水シートに直接
吹き付けちゃいけのに…と
ツッコミたくなります。

なので発泡ウレタンを使うときは
構造用合板を貼る場合が多いです。

あとは職人さんのマナーが
今風ではないケースも見られます。

ヘルメットも被らずに
屋根の一番上に乗って
瓦を葺いているとか。

足場の階段を登らずに
ドンキーコングみたいに
登っているとか。

ラジオをガンガンかけながら
屋根の上に置いているとか。

ああいうのを見ると
どうかなと思います。

もっと言うと
タバコを吸いながら重機に乗って
基礎をやっているとか、
バリケードもせずに工事を
やっているとか、工事看板も
出してないとか。

そういう会社はまだまだあります。

古い会社なら家は
経験と勘で建てられるけど、
熊本地震などの経験で学んだことを
反映させているとは思えません。

住宅会社の
ホームページが綺麗だとか
なんとかというのも良いですが、
現場も見た方がいいと思います。

それだけでもその会社のことが
かなりわかります。

昔ながらの職人さんだからとか
この道何年だからと置き換えるのも
消費者の方の自由ですし、
否定はしません。

ただ私がこの業界にいる人間として
見た時に、残念ながらそういう方は
やっていることは古いです。

今の常識とは違う家を
つくっているのは断言できます。

勉強も重要ですが、
目に見えるものも重要だと
いうことをみなさんも
覚えておいていただければと
思います。