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 | 2021.12.15

棟数ランキングに載ると何が凄いのか?

2020年度の群馬県内の
施工棟数ランキングがあります。

2021年7月14日までに
公表されたデータをもとに
集計されたようです。

毎年秋ぐらいになると
こういう資料が住宅業界に
出回ってきて、これをもとに
セールスをされる会社が多いです。

この資料は民間の新聞社さんが
確認申請を調べてランキングを
つけて発行しているものです。

ちなみに1位が
一条工務店群馬さん。
266棟も施工しているようです。
すごいですね。

2位が群馬セキスイハイムさんで
238棟。

3位も積水ハウスさんで
203棟なので、実質的には
積水ハウスグループが
441棟だからダントツの
1位ですね。

ちなみにうちの会社は
全く載っていません。

うちの会社は
年間10棟ぐらいで、
群馬県で6棟ぐらいです。

あとは埼玉2棟、
栃木で2棟で年間10棟です。

こういう資料を営業マンさんが
お客さんに見せることで、
これだけやっている会社だから
安心感もあるし経営的にも
大丈夫だと感じてもらうのだと
思います。

例えば私が業界の人間として
こういうランキングを見た時に、
あれだけ人がいてあれだけ経費を
掛けてこんなものなの?
というのも意外にあります。

仮に年間で
50棟をやっているとします。

その会社の社員さんの人数が
仮に30人だったとします。

さらにモデルハウスが
3つも4つもあったとすると、
おそらくそんなに儲かるはずは
ないというのがあります。

仮に儲かっているとしたら、
ものすごくコストダウンをして
職人さんを安く使っている
とかいう話になっちゃう。

もしくは社員さんの給料が
ものすごく少ないとかね。
じゃないと成り立ちません。

例えば建売は
安いというイメージが
ありますよね。

ただ同時に4つとか建てて
売るから、1棟1棟の利益が
少なかったとしてもなんとか
4棟で利益を取る考え方もあります。

あとは建売の現場監督さんが
年間に見る数が40〜50棟ぐらい
だと思います。

一般的な注文住宅は
1人の監督で年間50棟も
絶対に見ることはできません。

そういう見方をすると、
果たしてこのランキングに
載っているから安心なのか?
と感じてしまいます。

最終的に経営的な視点で見ると、
最終利益をどれくらい会社に
残したのかというところがないと
続きません。

お客さんからすれば
なるべく安く作ってもらった方が
得があるような感じもします。

でもそうすると
経営的に苦しくなりますから、
倒産の確率が高まったり
アフターメンテナンスも
できないことがあるかも
しれません。

適正な人数で、適正な経費を
掛けた上で数をやらないと、
仮に50棟やっても
全く儲からない会社もあります。

売れる家は
そんなにコストは掛けないし
性能もそこまでは高めないと
思います。

気密性能をちゃんと上げて、
断熱性能もちゃんと上げて
先のことを考えた家というのは
それなりにお金も掛かりますし、
お客さん自身も勉強を
ちゃんとされた上で選ばないと
難しいです。

でもそういう方は、
全体の数からしたら少ないです。

YouTubeが流行ったりしても
しっかりと勉強されている方は
全体の2割ぐらいじゃないですかね。

例えば当社のエリアは
群馬県渋川市から埼玉県の一部まで
やっていますが、埼玉県や
高崎・前橋の方はネットで
情報を得る方が多い気がします。

一方で私の地元である東毛地域、
太田市・館林市の方は雑誌で
情報を掴む人が多い傾向があります。

雑誌は限定的な情報しか
載っていませんし、
ほとんどが有料広告みたいな
ものです。

逆にネットは
正しいところもあるけど
悪いところも書いてあります。

なので精査する部分では
大変ですが、広い客観的な情報が
手に入りやすいのもあります。

どっちがいいかという
わけではありませんが、
地域差は必ずあるでしょう。

今回の話はまとまらない話に
なってしまいましたが、
紙1枚でも見方によっては
全く変わるということを
みなさんも知識として
覚えておいていただければと
思います。