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ホーム > ブログ > YouTube > ①セルロースファイバーを使えば気密が取れる?②太陽光発電は「キャッチ工法」を勧める理由
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 | 2022.06.18

①セルロースファイバーを使えば気密が取れる?②太陽光発電は「キャッチ工法」を勧める理由

今回は質問コーナーです。
まずは最初の動画です。

▼①発泡ウレタンで気密を取るのが一番か?②発泡ウレタンの選定には注意が必要
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/happou_kimitsu_chui/

セルロースの場合も
気密シートなしで気密は
取れますか?という
ご質問です。

セルロースファイバーを
壁や天井に入れるとして、
気密シートを内側に貼らずに
セルロースファイバーだけで
気密は取れますか?という
ご質問だと思います。

極端な話、
昔に言われていた基準の
高気密住宅であれば、
セルロースファイバーで
気密シートを貼らなくても
気密は取れると思います。

当然、正しい施工をする
前提ですね。

ただ現在、
一般的に言われている
C値1.0以下の基準からすると、
セルロースファイバーを
使っただけでC値1.0を
切るのは難しいと思います。

なので気密シートは
貼った方がいいと思います。

話はズレますが、
窓の影響も考える
必要が出てきます。

使う断熱材を
どのように処理にするのかに
加えて、窓まで含めて考えないと
気密は取りづらいです。

あとは
セルロースファイバーの弱点が
沈下することです。

あれだけのふわふわな物なので
多少は沈下すると思います。

物体は必ず変化しますから、
当然のことです。

その面から考えても
気密シートを貼っておいた方が
私はいいと思います。

そもそもセルロースファイバーを
使う人で気密シートを使わないのは、
調湿を高めるから、という理由が
あるようです。

セルロースファイバーには
調湿性能があるから、
調湿を妨げないように
気密シートを貼らない方が
良いという理屈ですね。

あくまでも私の考え方ですが、
それは間違っていると思います。

そもそも断熱材は
調湿する物ではないし、
調湿材ではありません。

あくまでも断熱材なので、
断熱材にわざわざ調湿させる
メリットは全くないと思います。

結果として何かの拍子で
壁の中に水分が入ったときに、
セルロースファイバーが
水分を含んでくれて壁の中で
結露しないようにしてくれる
作用を利用するのは良いです。

ただ気密シートを貼らずに
水分を積極的に吸わせるのは
違うと思います。

もし調湿させたいなら、
壁の中に入っている物で
調湿させるのではなく、
室内側の一番近いところで
調湿させるべきです。

あとは外の
耐震パネルで気密を取る
という方法もあります。

当社の場合は
外のパネルで気密を取って、
中でも気密シートを貼って
気密を取っています。

中の気密シートは
どちらかというと、
圧力差で排出しやすいように
している感じですね。

では次です。

▼太陽光発電を設置すると損するのか?
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/taiyo_hatsuden_sonsuru/

太陽光発電は、
一体型orキャッチ工法、
どちらの方がいいですか?
というご質問です。

キャッチ工法というのは、
縦ハゼ葺きにしたガルバに
金物を挟む感じです。

その上に架台を組んで、
太陽光を乗せるのが
キャッチ工法です。

メリットは
屋根と架台に隙間が生まれて
雨が降っても下に流れますし、
空気も流れるところです。

仮に太陽光を
取り替えるとしましょう。

その時にキャッチ工法は、
太陽光パネルを外して
金具を開くだけで終わりです。

屋根に穴を開けずに
済むわけです。

それからメンテナンスも
しやすいですね。

基本的には屋根に
穴を開けることは
よくありません。
本当に危ないです。

穴を開けたところに
シーリングをしますが、
それが何十年も持つことは
ありません。

最悪の場合、
10年以内には穴から水が漏れて、
防水層のルーフィングが
どんどん傷みます。

さらに下の野地板までいくと
もうこれは大変です。

また屋根材自体が
コロニアルも最悪です。

安い・軽いという
メリットはありますが、
間違いなくメンテコストが
かかります。

最初は安かったとしても、
最終的にはすごく高い屋根に
なるので、30〜40年住む家に
コロニアル屋根を使うのは
やめたほうがいいです。

さて話を戻すと、
一体型というのは
屋根と太陽光がすらっと
並んでいるものです。

これも少し怖いです。

太陽光パネルが
屋根の代わりと考えるので、
屋根の保護材として使うのは
疑問です。

仮にまかり間違って
太陽光が割れたときに、
交換コストも掛かります。

雨も吹けば風も吹けば
雪の影響も受けます。

仮に何かあった時に
すぐ交換できたり
交換に安く済ませるのが
原理原則だと思います。

エアコンも同じです。

家中にダクトを引けば
良い気がしますが、
壊れたときに簡単に
交換できるのかな?
というのもあります。

これからますます
建築コストが上がります。

性能の良い家を作るのは
確かに重要です。

ただそれに加えて
メンテナンスコストも
本当に考えた方が良いです。

住み心地は良いけど、
外壁はサイディング、
屋根はコロニアルで
15年後に250万円も
かかるとしたら、
それまで削減したお金が
吹き飛ぶどころか
マイナスになってしまいます。

メンテコストは
本当にバカにならないので、
本当に気を付けた方が良いと
切に思います。

本当にくれぐれも
お気を付けください。